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ウメモドキ  梅擬

本州から九州まで分布し、主に湿地に生える。庭木や生花としても植栽されている。
生長すると3~5mほどになり、樹皮はややグレーである。枝や葉に短毛がある。枝はグレーである。
葉は3~8cmの長さで、楕円形の先が尖った形をしている。花は初夏の5~6月に咲き、淡紫色の5mm程度の小花。
実は9月ぐらいになると、真っ赤に色づき始める。光沢があり美しい。また、実が白いシロウメモドキや、黄色のキミノウメモドキもある。晩冬まで実が残り、雪にその赤い実が映えて美しい。
また、ナガ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、ヤマドリが好んで食べるさまも楽しめる。
霜が降りる頃、深紅色が美しく、落霜紅ともいわれ、秋のいけ花の重要花材。格花や現代花に好組材。樹質は硬く折れやすいので、格花は初心者には向かない。生花などでは焙りだめを勧める。投入、瓶花活けでは実付きの趣と、枝ぶりのよさをだすのが大切。自由花やアレンジ花は、実のマッスの用い方により、おもしろいいけ花となる。注意 ためる方法により、実が落ちたり、黒ずんでしぼんだりする。
手入れは樹形は不整形ではあるものの枝振りに風趣があるので、徒長枝やからみ枝を枝元から切り、長めの枝は下の分岐する枝まで切り戻して、姿を作るように剪定する。
 普段はあまり目立つ木ではないが、秋から冬の紅い実をつけた姿は風情があり、和風の庭にはぜひ入れたい木の一つである。樹高1.5mくらいから使われるが、燈篭や水鉢に添えるか、垣根や庭木戸脇などに植えると引き立つ。手入れもあまり必要とせず、茂りすぎた枝を抜く程度でよい。
子供の頃、母親が一度だけ雪うさぎを作ってくれたことがあった。今はあまり作らなくなったが、雪が降ると盆の上に雪を集めて固めうさぎを作って楽しむことがあった。うさぎの赤い目はウメモドキやナンテンの紅い実を利用してつくる素朴で風雅な遊びである。もう一度自分が作ってみたい。


ウッドデッキと四季の樹木
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