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イチイ  一位

日本全国の山地に自生し、庭園樹として栽培もされるイチイ科の常緑針葉高木。名の由来は、かつて一位の位の高官が儀式のとき持った「笏」をこの木材で作られていたからと言われている。アイヌではオンコとも呼ばれ、北海道、そして本州の亜高山帯から中国東北地方に分布する。
現在はかなり少なくなっており、山奥にポツンポツンと分布している。特に大きいものを見るのは稀になってきている。
年間30cmほど伸び、生長すると樹高は20m にもなる。スギに似た樹皮だが、赤みがうより強い感じで赤褐色。また、スギよりもっと細かい縦の割れ目が入る。葉は写真のようにモミの木ににているが、もっと細くて軟らかいのでとがってはいるが葉先にさわっても痛くない。葉の表が濃緑色に対して、裏側は淡黄緑色となる。
春から初夏にかけて、小さな花が葉のつけ根に咲く。秋に実が熟してきて、直径約8mmほどの紅い球形になる。実に穴があり、覗くと種子が見える。
果肉がとろりとした液状で甘い。種子や葉には毒があるので、噛み砕いてはいけない。また、受益にも同様の毒があるので注意が必要。、
果実酒にもでき、松脂臭が漂う独特の味わいである。
針葉樹の中ではかなり堅い木で、強度も十分にある。木肌が滑らかで光沢がある。反りや割れも少なく素直。重厚な割に切削など、加工も容易である。非常に優れた材料であり、ウッドクラフトや彫刻などの小さく高価な物の材料として使われる。建材にも適しているが、大きな材料は入手は困難である。




 

ウッドデッキと四季の樹木
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