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中国で愛され、絵画によく登場するフョゥは、日本にも自生していて九州、沖縄、中国で見られる。樹形は株立ち形。 夏の暑い盛りに大輪の花を咲かせるのが印象的なフヨウ。 九州南部から沖縄。中国の亜熱帯に広く分布する 野生化したものを見ることがあるが、一般的には観賞用として庭園に植えられる。 葉は10〜20cmと大ぶり。花は夏から秋にかけて咲き、5枚ある花弁は朝開いて夕方にはしぼむ。 スイフヨウ(次掲種)という最売品の半八重咲きでは、朝は白色だが、午後になると薄い紅にそまってゆき夜になると紅色となる。このスイフヨウは、フヨウよりも開花が遅く10〜11月ごろに咲く。 その色の変化を、酒を飲んだ人の顔に見立てて、酒芙蓉と言われるようになった。 夏の暑い盛りに大輪の花を咲かせるフヨウは、広く各地に植栽されているが、やや野趣を帯びており、きっちりと造り込んだ庭や石組みを見せる庭や、茶庭などには使われることは少ない。反対に広々とした庭や芝生主体の庭、田園風の庭といった洋風の庭によく似合う。関東以北では冬は地上部が枯れるが、暖地においては2〜3mの樹高を持つ中木の扱いともなる。一般的には高さ1〜1.5m位となり、葉張りも1.5〜2m位の半円形の樹形となるので、周囲が開けて明るい場所がよい。関東以北では冬は地上部がなくなるので、常緑の地被類などを組み合わせて間が抜けた感じにならないように配慮したい。+ 手入れポイントととしては関東以北では落葉後に根元近くの3分の1から4分の1程度を残して枝を切り詰め、暖地では2分の1から3分の1位を切戻す。
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