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分布は北海道(日高地方)、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島(満州島)、中国、台湾と広い。 開花時期:5月〜6月 樹形:半球形で樹高:7〜15m エゴノキは欧米にはありません。産経新聞の記事で掲載されていたものですが、英国に輸入されたエゴノキは「日本のスノーベル(雪の鈴)」と呼んで親しまれ、ほのかな芳香を放って散りつづける花のさまを見ていると、心がしずまるという。しかし逆に、息苦しさを感じるという人もいるらしい。 エゴノキの名は、果皮が「えごい」ことに由来している。 果皮にはエゴサポニンが含まれており、魚毒として魚捕りや洗濯に利用されていた。 北海道南部の渡島半島から本州,四国,九州、朝鮮、中国、フィリピンの暖温帯に広く生育。 雑木林などで見かけることができる。 生長すると8〜15mになる。樹皮はなめらかで黒味をおびている。 葉には細かい鋸歯がある。 5月〜6月にかけて、枝先に白い花が咲く。次第に木全体が花に包まれてゆく 夏から秋にかけて、直径1cm程度の実を託宣つける。 実は薄い灰色。熟すと縦に割れてくる。そして、褐色の種子が現れている。 木材としては比較、白っぽい材料である。心材と辺材との色の差が少ない。 木質は均一で、やや重硬だが、加工は容易。加工しても割れが出にくいのも特徴で、伝統的な道具や器具でよく使われており、和傘の先端部、柄。算段玉など。材の色が薄いことから、色付けをする用途にも向いている。将棋のこまなどにも使われてる。また炭としても使われている。 材はロクロ細工に使うのでロクロギの別名がある。 種皮のエゴサポニンは川魚獲りや、洗濯の際の石鹸の代わりによく使われました。安患香というのはカトリリク、ヒンズー、イスラムの各宗教で使う薫香のことですが、香水の保留剤、化粧品、毛髪料にもされます。 食餌木でこの実を好む野鳥はカケス、キジバト、コジュケイ、ヒヨドリ、ヤマガラなど。 |
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