梅雨時期の庭をながめていると、雨に打たれる ウッドデッキ 、そしてアジサイの花。ひとことにアジサイといっても多数のアジサイが植えられている。アジサイほど雨が似合うものはないだろう。なんとも妖艶な雰囲気とながめていると妖精がでてくるようだ。また吸い込まれそうになる。 ウッドデッキ 敷きのアプローチ沿いに、低く刈込まれたコクチナシの白い花が咲き誇り、甘い香りが庭全体をつつんでいる。梅雨空にも似合う木である。 里山の雑木林の中によく見かけるコムラサキシキブが、この庭の岩の横にある。濡れ縁風の ウッドデッキ とこの木、特有の彩りの紫色が妖艶な雰囲気を演出している。 サルスベリ、それは庭にある手入れの行き届いた ウッドデッキ の表面も負けるほど、滑らかな幹である。名の通りサルが滑り落ちるほどの樹皮である。夏の期間に100日間ほど花をつけ、目を楽しませてくれる。この花が庭に咲き続けている間は夏を感じる。
日本での庭木としてはあまり見ることがないオリーブの木がこの庭には大きく生長し、広く周囲に枝を張っている。シルバー色になった ウッドデッキ のフェンス越しに赤い実が顔をのぞかせている。庭のすべての樹木の若葉が陽を浴びいきいきと輝いている。下のほうには、丸く刈り込みされたさつきが何本もある。さつきのすぐ横からは ウッドデッキ の空間が広がっている。ピンクや紅、白と彩られ、葉の濃い緑とのバランスが妙に夏が来る前のさわやかな印象を演出している。 |