梅雨時期の庭をながめていると、雨に打たれる ウッドデッキ 、そしてアジサイの花。ひとことにアジサイといっても多数のアジサイが植えられている。アジサイほど雨が似合うものはないだろう。なんとも妖艶な雰囲気とながめていると妖精がでてくるようだ。また吸い込まれそうになる。 ウッドデッキ の上に落ちる小さな白いかわいらしい花。 ウッドデッキ に腰かけて、上を見上げると細くジグザグに空へ伸びた細い枝先の長い花柄からたくさんの白い、小さな花が垂れさがっている。こんなにもたくさんの花をつけているのに、葉陰に隠れて目立たないのである。 玄関アプローチになっている ウッドデッキ の頭上にガマズミが真っ赤な実をいっぱいつけ、別の方からは柿が橙色の実をいっぱいつけている。それを野鳥たちがついばんでいる風情ある景色である。 中庭に濡れ縁のような小さな ウッドデッキ があり、その前には5色玉砂利を敷きつめられ、特異な形状を持つ淡紅色の花を多数つけるカルミヤとブルーカーペット、季節の花が植えられている。和とも洋ともいえぬ特異な雰囲気をカルミヤの花がかもしだしている。 秋も終わりをつける頃、濃緑の葉と紅い実を見せるクロガネモチ。名前は地味だが、色彩寂しい庭に鮮やかな彩りを添える木である。地面に敷き詰めた木道のような雰囲気の ウッドデッキ に野鳥がついばんだときに落とした赤い実が落ちているのも、この時期だけの眺めである。 玄関前から飛石を伝って ウッドデッキ 沿いに廻ると、シイやモッコク、モチなどが植えられた庭が広がっていた。 ウッドデッキ 設置のため奥行はさほどないものの間口は広く、樹木の手入れも行き届いている。時代を経た灯籠が一基植込みに半ば隠れて見える、 ウッドデッキ のある景色がよくマッチする。緑の濃い庭の中で、灯籠の脇から枝を伸ばしたマユミが、枝にびっしりと紅熟した実を下げているのがひときわ目を引く。庭木としては木ぶりに野趣があるものの、それが好まれて紅一点、晩秋の気配を伝えている。 |