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北海道から茨城県と島根県より北に分布する、主に砂地に群生して生えている。生長すると1〜1.5mぐらいになる。枝に2〜9mmの鋭いトゲが密生している。葉は楕円形で表面にはしわがよっている。幅は2cm程度で無毛である。夏に花が咲き、強い方向がある。6〜8cm程度の大ぶりな花びらで、紅色。まれに白色もある。直径3cm程度の実が夏から秋にかけて赤く熟し、食べれる。果実が甘酸っぱく生食できることから、ハマナシ(浜の梨)と呼ばれ
そこからハマナスという名がついた。また、野鳥にとってもトゲのあるハマナスは重要な木で、猛禽類に追われた時の逃げ込む場所となる。 地下には、横に伸びた枝から繁殖する。バラに良く似た大きな花が人気で、全国で植栽されている。 手入れは、手間がかからず古い枝や細い枝を元から切り取ればよい。果実はそのまま生食しても良いが、煮てジャムや砂糖漬けにもできる。また、果実酒はコハク色で甘みと渋みが入り混じった味となる。毎日に1杯ほど飲めば疲労回復や滋養強壮となる。精油のローズ油は、香水の原料になる。 手入れのポイントとしては古い枝や弱い枝を元から切り取る程度で良い。株が大きくなりすぎたときには、新芽の出る前によくふくらんだ芽の上で剪定し、樹形を低く整える。 |