ユキヤナギ 雪柳
バラ科シモツケ属
別名:イワヤナギ
英名: 
中国名: 
原産地:
関東より西、そして、四国、九州、中国大陸に分布する。主に、川沿いの岩の上などにはえ、
また観賞用としても、庭に栽植される。高さ1〜2mの程度になる。
ユキヤナギの名前の由来は、葉がヤナギに似ており、多数の白い小花が咲くことからである。
別名イワヤナギとも言うが、これは岩上にはえることによる。
花時、青葉、紅葉時、冬の枝時と、弓状の曲線を描く枝が美しい。
花時は白い小さな花がススキの穂のようにしだれる。
冬になると、枝に積もった雪によって、雪の花のようになる。

坂のある町をうららかな陽射しが照らし、道路から一段高くなった高台の庭に植えられたユキヤナギが、白い小花をいっぱいにつけて、長い枝を枝垂(しだ)れさせている。白い花は滝が流れ落ちるかのように優美な曲線を見せ、時折吹く風にゆらゆら揺れて、陽光を受けて輝いているように見える。道行く人も思わず歩みをゆるめ、花に目を止める静かな住宅街の春の点景であった。+