ゲッケイジュ 月桂樹
シクンシ(クスノキ科)科。高木。
別名:ローレル
英名: 
中国名:月桂樹
原産地:地中海沿岸
インドおよびインドシナー帯に分布する。月桂樹はインドで最も広く分布している種類の樹の1つ。
日本へは明治38年頃に渡来。記念樹などに栽植する常緑高木。高さ12m位。葉は互生し長さ6〜12cm。花は春、雌雄異株。葉や果実に佳香があり香料や薬用、頭髪用ベーラムの原料、また料理に使う。古来この枝葉の環を戦勝、オリンピック競技の名誉の象徴とした。和名は中国の月桂樹(げっけいじゅ)に基づき誤った名だが慣用している。
常緑の高木で、高さは12mぐらいになる。葉は互生し、長さ8cmぐらいの長楕円形、全縁で深緑色、傷つけると一種さわやかな芳香がある。雌雄異株。4〜5月ごろ、葉えきに黄色の小花を密集してつける。果実は広楕円形で、秋に熟すと暗紫色となる。日本には雌株がきわめて少なく、果実をみることはまれである。【生育地】各地の庭に植えられ、特に記念樹jとして多く植えられている。
手入れポイントとしては 広い場所では自然樹形そのままの円錐形に育てても良い。庭で一定の高さに維持する場合は、徒長する枝を基から切り抜くか、枝の切詰めを行う。全体に葉が密生しやすいので枝葉を抜いて透かしてやると良い。また刈込みは年2回は必要となる。
葉とか果実が芳香をもっています。オール、ターピニールアセテート、サビネンなどが香りの成分になります。
木理はかなり通直であるが、やや交錯するものもあり、肌目は中庸から荒いものまでいろいろある。 環孔材。心材はさまざまな色があって、淡褐色から赤褐色。晴褐色の模様または黒色の條斑がある ため、美しい杢目が あらわれる。辺材は淡色。比重は0.74−0.96。強靭で硬い良材。心材の 耐久性はやや大。切削・加工はぶつうの 通直木材では容易であるが、交錯木理の場合は困難。
表面仕上も良好。ただし、乾燥がやや困難なのが欠点。
個体差が大きい。 銘木としては、床柱、床廻り材、などに使用される。月桂冠に使う月桂樹 とは全く別種。この属の 木材は極めて種類が多く、ニューギニアなどから、ターミナリアの名 で多くの樹種が輸入されている。
ゲッケイジュは オリンピックの木と植物画家の柿原申人さんが2000年10月04日のサンケイ新聞草木スケッチ帳に書かれていた。
そこから要約させていただくと、 
オリンピックの時期になると、古代ギリシャの競技では、勝者に月桂樹の冠だけが与えられたという話が持ち出される。
 月桂冠が栄誉のシンボルとされたのは、古代ギリシャでゲッケイジュが崇拝され、特にアポロンの聖木とされたことによるという。この背景には、この木に雷除けや浄化の効能があるとされ、神殿や住居の周囲に植えられたことが反映しているとも言われている。
 そこでゲッケイジュの学名もラテン語で高貴を意味するノビリス。また花言葉も「栄誉と勝利」や「幸運と誇り」である。このように月桂冠は神の栄誉だけを求める「高貴な精神」を象徴していたわけだ。
 とすれば、商業主義にからめとられ金儲けの場と化した今のオリンピックに、それを持ち出すのはまさに羊頭狗肉(ようとうくにく)、バナナの叩き売りになる。月桂冠の立場に立てば、使用差し止めを求めたい心境だろう。 




 

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