ボケ 木瓜 
分類 バラ科ボケ属
落葉低木
別名 毛介(モケ)、シロカイドウ、キモモ、カラボケ
英名: 
中国名: 
原産地:中国
立春はすぎたが、寒気はまだつづき、名前だけの春がしばらく続く。それでも陽だまりはさすがに暖かくなって、肩の力も抜けるような気がする。暗香浮動という言葉があるが、ほんとうにそんな感じだ。通勤途中の生垣に囲まれた家の庭に紅い色がちらついているのに気がついた。ネズミモチやシラカシ、イヌツゲなどを混植した混ぜ垣の中に、赤色のカンボケの花が咲きはじめている。寒中とも思える寒さの中で見る思いがけないボケの花は、春のささやかな兆しのように感じられる。
ボケの名前の由来は、毛介の名で紹介され、このモケが転化してボケになったといわれている。
中国原産で日本には享保年間に渡来したといわれる。
生長すると高さ3m程度になる。
幹にはトゲ上の小枝があり、葉は楕円形。
3月頃に花が咲く。紅花をヒボケ、白花はシロボケ、紅白が混じるものはサラサボケ。
雄花、雌花があり、雌花は9月ごろ果実を結ぶ。
果実が完全に熟してしまう前の、多少緑がのこっているときに採取し、
ホワイトリカーに漬け込むとボケ酒ができる。
このボケ酒は疲労回復にきく。
また、砂糖漬けやジャムなどにして食べられる。
薬としては、咳止めの薬効が有名である。
 

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