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日本国内だと北は北海道から、南は九州までの山地に自生する。国外では、朝鮮半島、南千島、樺太、台湾、中国北中部の低山から亜高山帯にはえる。 ナナカマドの由来は、材質が堅く7たび竈の中に入れても燃えつきないことからきた説。また、七日間炭窯でじっくり蒸し焼きにして炭化させることから、七日カマドがなまってナナカマドとなった説の2つがあります。 高さ7〜10m、幹の径30cmくらいになる。樹皮は灰色を帯びた褐色。枝は濃紫紅色。全体に無毛である。 花は6〜7月に咲き、枝先に白い小花が多数集る。晩秋に紅葉し、果実が赤く熟して風情である。果実は5〜6mm程度の球状で、密集して実る。しかし、その美しい実は北海道から中部地方までの寒冷地でしか見ることができない。なぜなら暖地では実がならないからである。 ナナカマドは、生け花ではライデンボクという別名で呼ばれているが、間違った呼び方である。 材は堅い材質から器具、薪炭などに使われる。 ナナカマドの実は生食にはむかないが、果実酒とすれば美味しいお酒になる。ナナカマドの樹皮には、青酸配糖体が含まれており、樹皮を薬として活用できる。 |