●夢全体のこと。また、この世ははかなく、むなしいものであるということの たとえ。
▽「南柯」は南側にのびる枝のこと。<故事>中国唐の淳于?(じゅん うふんが、槐かい(えんじゅ)の木の下で眠って夢を見、槐安(かいあん国 に行き、その国王の娘と結婚して南柯郡の太守となり、その後失脚するな どの栄枯盛衰をきわめたところで目が覚めたが、槐安国とは、槐の下にあ る蟻ありの国であったという故事から。●出典は、『南柯太守伝(なんか たいしゅでん)』
●表現としては、としては、◎南柯の夢のごとく
●用例と しては、覚めて見ると南柯の夢静そっと目を開いて室を見廻して、夢だなと 確信はしたが、<矢崎嵯峨の屋・初恋>
●類義語としては、一炊之夢( いっすいのゆめ)・槐安之夢(かいあんのゆめ)・邯鄲之夢(かんたんのゆめ) ・南柯一夢(なんかいちむ)などがある。