●身も心も生気がまったくなく、何の動きもしないたとえ。無欲で無心なさ ま。
▽「槁木」は枯れ木。からだが枯れ木のように静止して不動なことの形 容。「死灰」は燃え尽きて、火の気のない灰。心が火の気のない灰のよう に無心なことの形容。いずれも生気や活気のないさま。●出典は、『荘 子(そうじ』斉物論せいぶつろん
●用例としては、哲也は色一つ動かさず 、冷然として槁木死灰の如ごとくなるのを見ると<二葉亭四迷・某面影>
●類義語としては、枯木寒巌(こぼくかんがん)・槁木死灰(こぼくしかい)・枯 木冷灰(こぼくれいかい)などがある。